前回に続き、昨年(2017年)10月後半の写真をお届けします。
八瀬の赦免地踊
大津祭から帰ってきて、同じ日に行われた八瀬赦免地踊に出かけてきました。
このお祭については一昨年も記事にしていますので、行事の詳細についてはそちらもご覧下さい (リンク)。
町内に数ヶ所ある宿元と呼ばれる家に、灯籠着と呼ばれる女装した13-14歳の男子が開始を待っています。 手前の切子灯籠は赤い紙の見事な透かし彫りが浮かびます。
こちらが切子灯籠の透かし彫り。 モチーフは武者絵や動物、風景などある程度決まっているようです。
新家により祭の開始が告げられると、灯籠を頭に戴いた灯籠着が村の中心地(門口)に向かいます。 灯籠は重さ5kgもあり、とても一人で載せて歩けません。 警固と呼ばれる介添え役が補助します。
門口で灯籠着、踊り子、音頭取りなどが揃っていることを確認する儀式が行われて、行列は天満宮に向かいます。 闇夜の中、踊り子の持つ赤い提灯と灯籠が幻想的です。
踊り子による汐汲踊
天満宮では灯籠着による灯籠廻しや踊り子による踊などが奉納されます。 ステージと見物席が作られていて、地元の方の娯楽として続いてきたことが伺われます。
(2017年10月8日 八瀬赦免地踊にて)
光るチカラシバ
わざわざ植物園で写す被写体ではないのかもしれませんが、こんな雑草も街中では容易に見ることが出来ません。
(2017年10月10日 京都府立植物園にて)
芙蓉咲く妙蓮寺
西陣の一角にある妙蓮寺。 芙蓉の花で彩られます。
(2017年10月11日 京都市上京区妙蓮寺にて)
コスモス畑の脇にダンボール製の動物が勢揃い。 なんだったのでしょうか?
(2017年10月14日 京都府立植物園にて)
京都御苑できのこウォッチング
きのこシーズンのこの時期、御苑でもきのこがそこかしこに出没中。
ムラサキナギナタタケ
にょきにょき伸びたムラサキナギナタタケ。 名前の通りの形態です。 食べられるようですが、あまり食欲の湧かない姿です。
イボテングタケ
見事なイボテングタケの群落が見られました。 手前の傘が閉じたものから奥の開いたものまで様々なステージのものが勢揃い。
こちらは毒キノコ。 食べてはいけません。 しかし味はいいといううわさもあり、気になります。
(2017年10月18日 京都御苑にて)
火縄銃の奉納演武
建勲神社のお祭り、船岡大祭で行われた火縄銃の奉納演武の写真です。
建勲神社は船岡山に鎮座する、織田信長公をお祀りする神社です。 創建は明治2年。 比較的新しい神社です。 正式には「たけいさおじんじゃ」というようですが、神社のホームページには「けんくんじんじゃ」と仮名がふってあり、こちらの呼び名が一般的なようです。 徳川家康が東照宮に祀られているのは有名ですが、織田信長をお祀りする神社もあるのですね。 ちなみに豊臣秀吉を祀った神社は豊国神社で京都東山区にあります。
にょきにょき伸びたムラサキナギナタタケ。 名前の通りの形態です。 食べられるようですが、あまり食欲の湧かない姿です。
イボテングタケ
見事なイボテングタケの群落が見られました。 手前の傘が閉じたものから奥の開いたものまで様々なステージのものが勢揃い。
こちらは毒キノコ。 食べてはいけません。 しかし味はいいといううわさもあり、気になります。
(2017年10月18日 京都御苑にて)
火縄銃の奉納演武
建勲神社のお祭り、船岡大祭で行われた火縄銃の奉納演武の写真です。
建勲神社は船岡山に鎮座する、織田信長公をお祀りする神社です。 創建は明治2年。 比較的新しい神社です。 正式には「たけいさおじんじゃ」というようですが、神社のホームページには「けんくんじんじゃ」と仮名がふってあり、こちらの呼び名が一般的なようです。 徳川家康が東照宮に祀られているのは有名ですが、織田信長をお祀りする神社もあるのですね。 ちなみに豊臣秀吉を祀った神社は豊国神社で京都東山区にあります。
船岡山は京都盆地北部にある小山で、標高111.7m、三等三角点があります。 平安京の朱雀大路(現在の千本通り)の北の端にあることから玄武の地ともいわれています。
遅れて神社に到着して、すぐに演武が始まりました。 間近で聞く火縄銃の音にまずびっくり。 そんななか、あわてて撮った最初の一枚がこれ。 その写真に写った筒から火を噴いている絵を見て再度びっくり。 肉眼で見ている分にはこんな火を噴いているとは想像だにしませんでした。 このあと何度も連射で発射の瞬間を撮りましたが、ここまで火を噴いている瞬間を捉えた写真はありませんでした。
こちらは火縄から火薬に発火した瞬間が捉えられていますが、筒先には届いていないようです。
建勲神社の御祭神、織田信長といえば火縄銃の威力をいち早く見抜き、最強の鉄砲部隊を編成したといわれます。 火縄銃の演武が奉納されるのも故有りといえましょう。
(2017年10月19日 京都市北区建勲神社にて)
上下向かい合わせ
(2017年10月20日 京都府立植物園にて)
亀岡祭
秋はお祭りのシーズン。 京都市の西、亀岡では鍬山神社の例祭、亀岡祭が開かれます。 前回は大津祭りを紹介しましたが、今回紹介する亀岡祭りも祇園祭の影響が色濃く、丹波の祇園祭といわれることもあるようです。 昨年は宵宮に出かけてきましたが (リンク)、今年は本祭の山鉾巡行を見てきました。
亀岡祭の山鉾は祇園祭とよく似ていますが一回り小さなものです。 各山鉾町からくじ改めの行われる場所までそれぞれ巡行していきます。
亀岡は明智光秀が築城した亀山城があった城下町で、古い町並みも残ります。
電線に引っかからないように
狭い町内を巡行するのでいろいろ大変です。 亀岡祭の鉾は祇園祭の鉾と同様四輪ですが、中央につっかえ棒のような回転装置を内蔵していて、それを支柱に車輪を浮かせて回転できます。
おっとっと
事前の巡行順序がくじ取り式により決定されますが、巡行に際して、そのくじを改める、くじ改めが行われます。 こうした流れも祇園祭、そして大津祭と同様です。
写真はくじ改めの一場面。 その所作は祇園祭とそっくりです。 くじの入った箱の蓋を取り、奉行役(亀岡市長)にむけてかざした瞬間、風が吹き、中のくじがひらひらと落下。 皆さんの視線が落下するくじに注がれています。 残念。
亀岡祭では子供が大活躍です。 お囃子も子供たちが演奏しますし、鉾の前面に立って扇子と掛け声で合図をだす音頭取りに若い女の人が乗っている鉾もありました。 写真は羽衣山を先導していたお稚児さん。 羽衣伝説にちなんだ漁夫と天女でしょうか。
エ-ンヤ-ラ-ヤ-
くじ改めも無事終わり巡行再開です。
祇園祭ではくじ改めの後巡行が開始されるわけですが、亀岡祭では全ての鉾が順番に巡行する場所はこのくじ改めの場所から100m程度で、あとは三々五々各山鉾町に帰っていきます。
カーブミラーが映す亀岡祭
(2017年10月25日 亀岡祭にて)
トロッコ電車
亀岡祭からの帰り道。 トロッコ保津峡駅に立ち寄ってみました。
現在は亀岡と嵐山の間の観光列車ですが、もとは山陰線の複線化により使われなくなった線路で、それを観光目的に転用したわけです。
(2017年10月25日 京都市右京区トロッコ保津峡駅にて)
ブラック&レッド スター
クサギの赤いがくとその黒い影が、青い空と緑の葉をバックに鮮やかです。
(2017年10月27日 京都府立植物園にて)
台風被害
10月23日未明、超大型の台風21号が東海地方に上陸しましたが、その影響で関西地方では強風が吹き荒れました。 植物園なども多くの木が根こそぎ倒れました。 近所の瓜生山の狸谷不動でも木が倒れ大きな被害がありました。
倒木が参道を跨いで七福神の石像の上に倒れこんでいます。
倒木と落石によりお堂が倒壊しています。
自然は恵みを与えてくれますが、大きな災害をも引き起こすのだ、ということを改めて思い知らされます。
なお、現在(2018年3月)は倒木も片付けられ、修復も進んでいます。
台風を始めとした気象現象、そして地震、火山、ひいては宇宙からの飛来物など、人間の歴史のスケールでは遭遇していない巨大な自然災害が、過去何度もこの地球を襲っています。 人はそうした事実から目を背けがちですが、もう少し現実的な問題として考えておく必要があるでしょう。 それは過去だけのものでなく、明日起こるかもしれないのです。 一例を挙げれば大都市への一極集中などもこうした観点から見直されるべき問題でしょうし、また原発が立地できる場所など地球上には存在しないでしょう。
(2017年10月27日 京都市左京区狸谷不動にて)
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