今回は7月(文月)の写真から、主に動植物の写真を紹介します。 

 文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっている。しかし、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはないものである。そこで、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もある。また、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もある(ウィキペディアより)。

P1460162_1_R
 紫陽花と蓮の競演

(2017年7月2日 東寺にて)



P1460176_1_R
 とちのは
 植物園を歩いていてふと上を見上げるとトチの木がその大きな葉っぱを広げていました。 自然が作る造形に魅了されます。

(2017年7月3日 京都府立植物園にて)



P1460196_1_R
 逆さハート
 上から、ベニイトトンボの雄、雄、雌。 それにしてもトンボの交尾は何故このような形になるのでしょうか? トンボの雄は交尾前に精子を腹の根元の副性器に移します。 そしてお尻の先で雌の頭を挟み、繋ぎとめます。 雌は腹を曲げてお尻の先を雄の胸の下にある副性器に伸ばして精子を受け取るというわけです。 それでこのような輪っか状になるわけです。 これで交尾は完了ですが、交尾後も雄は雌を開放せず連結したまま飛んでいたり、産卵する姿も見られます。 これは雌が他の雄と交尾するのを防ぐためです。 自分の子供を生んでもらうため必死なわけです。 嫉妬深いともいえますね。

(2017年7月6日 深泥池にて)
 


P1460208_1_R
 かしこまって

(2017年7月6日 京都御苑にて)



P1460254_1_R
 水紋

(2017年7月8日 京都府立植物園にて)



P1460261_R
 竹林の貴婦人
 京都新聞の紙面で植物園でキヌガサタケが出没中との記事をみて訪れました。 天然のきのこですから必ず見られるというものでもありませんが、幸い一個体だけレースを広げた綺麗なキヌガサタケに出会えました。 きのこの女王の名にふさわしいエレガントな姿です。 ご覧のように竹林がお好み。 朝にレースを広げ、午後にはしなびてしまいます。 比較的生える場所、時期が一定しているので、それさえ押さえれば見られる確率も高いです。 京都では植物園のほか、法然院でも見られるようです。
 京都新聞のおかげで出会えたキヌガサタケのこの写真、同新聞のフォトコンテストで佳作を頂きました(リンク)。

(2017年7月10日 京都府立植物園にて)



P1460265_1_R
 花を撮る人
 花を撮る人を別の花が見ています。そして、その花を撮るのは私自身でもあります。

(2017年7月10日 京都府立植物園にて)



P1460284_1_R
 黄金鬼百合
 植物園で見慣れない色のユリが咲いていました。 名札を見るとオウゴンオニユリとあります。 調べるとオニユリの変種で対馬にのみ自生しているとのこと。 本来、対馬でしか見ることの出来ない姿を京都でも見られるということにありがたさ感じると共に、人間の探究心と美への執心に思いが移ります。

(2017年7月10日 京都府立植物園にて)



P1460309_1_R
 打ち水
 オフィスビルに囲まれた街中で、ここだけ時代が止まったかのようです。

(2017年7月11日 因幡薬師にて)



 加茂川にて

P1460907_1_R
 花盛り
 加茂川沿いの歩道でヒメジョオンの花園に出くわしました。
 花にピントを合わせて写真を撮っていると、背景の飛び石を人が渡ってきます。
 ピントをそちらに合わせると、
P1460909_2_R
 思いがけず外人さんでした。 川の真ん中まで来ると姿勢を正して川と向き合っています。 何を思っているのでしょうか。

(2017年7月25日 加茂川にて)



 京都御苑のアオバズク

 今年も京都御苑では3組のアオバズク夫婦が子育てをしていました(一昨年のアオバズクは以下のリンクをご覧下さい。 リンク)。 今年は巣立ち前後の時期、毎日様子を見に行ってました。 備忘録がてら巣立ちの日付を記録しておきましょう。 私が把握した範囲で不正確かもしれません。
 7月23日 母と子の森(巣箱)で2羽が巣立ち。伝聞では4羽巣立ったらしい。
 7月25日 宗像神社で2羽が巣立ち。
 7月29日 近衛邸跡で3羽が巣立ち。

 母と子の森の親子は巣立ち後早々に巣から離れてしまいました。 雛の位置も見づらかったです。 宗像神社は巣立ち後、長期間にわたり巣の近傍にいましたが、高所で木の陰になり、いい絵は撮りにくい状況。 近衛邸跡は比較的低い位置で木もまばらなので一番撮り易いのですが、雛と親がばらけていて、これまたいまいちな結果でした。 以下の写真は近衛邸跡の親子の写真です。

P1470068_1_R
 右が親(おかあさん?)、左が巣立ち後の雛。

P1470081_1_R
 昼間はあまり動きませんが、この時は珍しく親が子の毛繕いをはじめ、それに答えて子供がお母さんの毛繕いをしています。 
 しばらくは日本で過ごし、秋に南方に渡っていきます。 このときは親が先で親子離れ離れになるそうです。 無事に渡り終えたでしょうか? 

(2017年7月30日 京都御苑にて)