今回も撮りためた写真の紹介です。

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 「勢揃い」
 鴨川にはご覧のような飛び石の橋いくつもかかっています。荒神橋のすぐ上手にある飛び石の上にスーツ姿の若者が一斉に並んでいます。橋の上の撮影者の指導であれこれポーズをとっているようです。新入社員か何かでしょうか?(4月17日 鴨川荒神橋付近にて)。
 


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 「雨上がりの朝」
 夜半降り続いた雨が上がり、複雑に湧き上がる雲の合間に朝日が昇り始めました。さあ一日の始まりです(4月22日 一乗寺付近にて)。
 


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 「牡丹灯篭」
 出町柳にある本満寺は枝垂れ桜で有名ですが、桜が終わると牡丹が咲き始めます。あれこれ角度を探し灯篭の中に花を写そうと努力した一枚。花をまともに撮るには日差しが強すぎて、花もしおれ気味でした(4月22日 本満寺にて)。
 


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 「青楓と鐘楼」
 真如堂は桜や紅葉の名所で、かつ境内は自由に拝観できるのでよく訪れるところです。楓といえば紅葉ばかりでなく新緑の美しさも格別です。ところで、こうした楓の新緑に対して青もみじという表現をよく目にします。ところが手元の歳時記を見てもこの言葉は出てきません。楓の新緑に対しては青楓や若楓、楓若葉などが夏の季語として登録されています。もみじを漢字で書けば紅葉、赤く色付いた楓の葉をさすのが本来の意味でしょう。また広義には秋に色付く葉の総称ともいえます。それに青をつけて新緑を表現するのはどうも矛盾した表現といわざるをえません(4月24日 真如堂にて)。
 


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 「流れと対峙する」
 夏が近づき魚の活性も高まってくる時期、サギが堰堤の下でじっと待ち受ける姿を見るようになります。堰堤を越えようと飛び出す魚を捕まえやすいのでしょう。しばらく眺めていれば魚を捕らえる瞬間を見ることもそう難しくありません。シャッタースピードを1/4秒とスローにして水の流れと静止しているサギを強調してみました(4月26日 鴨川にて)。
 


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 「ヤマシャクヤク」
 昨年見逃してしまったヤマシャクヤクを見るべく山に向かいました。丁度よい時期にめぐり合い、ご覧の清楚な花に出会えました。右のつぼみはまんまるの白玉、開花すると数日で散ってしまいます。
 名前の通りシャクヤクと同じボタン科ボタン属の植物です。園芸植物としておなじみのボタン(牡丹)やシャクヤク(芍薬)はともに中国原産、古くに日本にもたらされた外来種です。牡丹は中国では国花として愛されています。日本に自生するボタン属の植物として数少ない存在がこのヤマシャクヤクとベニバナヤマシャクヤクなのです。ともに山地に自生しますが、その美しさゆえ、また開発により、多くの山野草と同様、数を減らしています。多くの都道府県で絶滅、ないしは絶滅危惧種となっています。京都府もご他聞にもれず、絶滅危惧種です。この自生地は比較的有名ですが詳しい場所は控えます。(4月30日 京都北山魚谷山付近にて)。
 

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 「クリンソウ」
 クリンソウはサクラソウ科としては最大の植物です。山野、とりわけ沢沿いの湿った土地に自生します。近年は人手で植えられたものも多く、本来の自生か曖昧なことも多いようです。京都北山でも比較的普通に見ることができます。時期としては早かったのですが、ご覧のように開花しているものもちらほら見られました(4月30日 京都北山魚谷山付近にて)。
 
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 「光差し込む杉林」
 ヤマシャクヤクを見た帰り、芹生峠で見た風景。植林された杉林の中を鮮烈な太陽の光が差し込んでいました(4月30日 京都北山芹生峠にて)。
 


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 「川の中を歩きたいワン」
 鴨川を散歩中の犬と飼い主。犬は川の中、人は陸を歩いています。素直に自分のしたい行動を取れる犬がうらやましい?(5月1日 鴨川五条付近にて)。
 


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 「藤花」
 鳥羽にある浄水施設、鳥羽水環境保全センターは藤で有名です。普段は公開していませんが、藤の花の時期に合わせ一般公開しています。今年初めて行ってきました。藤自体は驚くほどのものではありませんが、その人出の多さに驚きました。藤以外にも園内の樹木にクイズ仕立ての説明があって一つ一つ読みながら歩いていると実物に即して植物の知識が得られて楽しかったです(5月1日 鳥羽水環境保全センターにて)。
 
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 「白藤」
 上の二枚の写真は共に同じ日に空をバックに藤の花を取ったものですが空の色がぜんぜん違うことにお気づきでしょうか? どちらも完全に逆光ですが、紫の花では花に露出をあわせて撮ると空の色は完全に飛んで白くなっています。白藤では花自体が明るいのでバックが白く飛ぶほど露出を増やす必要がないのです(5月1日 鳥羽水環境保全センターにて)。
 
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 「藤の花に包まれて」
 同じく鳥羽水環境保全センターでの写真です。人が多いので人を画面に入れずに写真を撮るのでは限られたアングルの写真しか撮れません。どうしても人と絡めて写真を撮りたくなります。しかし、近年は肖像権の侵害をうるさく言う風潮が幅を利かせています。街中のスナップ写真など撮るのも躊躇してしまいます。声を掛けて許可を得て撮ればいいのでしょうが、多数の人が居る場ではそれも難しいでしょう。撮られる人に不快感を抱かせずに、かつ写真が公開されなければいいのでしょうが、うまく撮れれば公開したくもなります。演出のない人の自然な表情、生活を撮れないとしたら写真の価値、存在意義の多くを失うことになるでしょう。実際問題として有名人以外で肖像権の侵害でこうむる実害とはどれほどのものでしょうか。もちろんプライバシーを侵害するものはいけないでしょうが、個人の行き過ぎた権利の主張や、そうした権利に対して過剰に敏感な現代の風潮に違和感を覚えます(5月1日 鳥羽水環境保全センターにて)。
 


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 「大田神社のカキツバタ」
 京都でカキツバタというと有名なのがここ大田神社です。なにせ平安時代から大田の沢のカキツバタとして知られた名所です。国の天然記念物にも指定されています。狭い場所ですが紫のカキツバタが密生して植わっています。昨年は鹿の食害で花が少なかったようですが、今年も原因不明ながら花が少ないとニュースになっていました。とはいえ写真の程度には咲いていました(5月5日 大田神社にて)。
 


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 「上賀茂神社の競馬(くらべうま)」
 上賀茂神社で行われる恒例の行事、賀茂競馬での一こまです。2頭の馬が並んで走り、その速さを競います。肝心の走っている写真は残念ながらありません。古の装束を纏った騎手が馬を駆り、全速で走り抜ける様は迫力があります。それを撮るにはそれなりの場所を確保し、そうしたスピード溢れる物体を撮るのに適したカメラと技術が必要です。それを撮るのははなから諦めました(5月5日 上賀茂神社にて)。
 


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 「櫓の上から勝敗判定」
 上と同じく賀茂競馬での一こま。コースから少し離れた位置の櫓の上で勝敗の判定をしています。これ以外にも古式の様々な約束事に則って神事が進行していきます(5月5日 上賀茂神社にて)。