京都のソメイヨシノも満開となり春本番です。京都市内の名所は国内ばかりか海外からも人が押し寄せ大混雑です。そんな混雑を避け、春の景観を求めてバイクで足を延ばしてみました。亀岡から京北と大まかな目的地を決め、後はなり行き次第、日帰りプチツーリングです。

 亀岡には奥嵯峨から六丁峠を越えて保津峡沿いの道を行きます。
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 嵯峨鳥居本にある鮎茶屋平野屋さんです。茅葺屋根の趣のある建物です。ここから右に行けば愛宕山の登山口の清滝、左が六丁峠への道です。

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 六丁峠を越え清滝川へヘアピンカーブの下り道が続きます。その途中から見下ろした保津峡です。保津川ともいいますが正式にはは桂川。嵐山を流れる川の上流、亀岡までの間は写真のように両岸に山が迫り深い峡谷となっています。ここが保津峡。山の斜面には点々と山桜も見頃を迎え、天気も上々、絶好のツーリング日和です。

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 保津峡沿いには嵐山から亀岡までトロッコ電車(嵯峨野観光線)が通っています。写真は途中のトロッコ保津峡駅。丁度、赤と黄色のトロッコ電車が停車しました。
 この路線は昔の山陰本線の軌道を利用したものです。

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 橋の上から川を見下ろせば、保津峡を下る保津川下りの船がやってきました。
 嵐山から亀岡までトロッコ電車で行き、この保津川下りの船で戻ってくるのが定番の観光ルートです。

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 さらに進むとJR山陰本線の保津峡駅が見えてきます。現在の山陰本線は、この付近では大部分がトンネルとなっています。この駅も川を渡るためにトンネルから出た鉄橋の上にあり、鉄橋を渡ると直ぐにトンネルに入ってしまいます。

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 山陰本線保津峡駅のある鉄橋。この駅は無人駅。周辺も人家は皆無。駐車場だけがあります。それでも駅周辺には桜が植えられていて、人知れず見事な花を咲かせていました。

 ここから道は桂川を離れ、その支流沿いを遡っていきます。そしてたどり着くのが柚子の里として有名な水尾という山中の集落。水尾を過ぎさらに杉木立の道を登って行くと愛宕谷林道の分岐に到着します。林道入り口はゲートがあり車は進入禁止ですが脇からバイクは通れます。林道自体は多少荒れていますが大部分舗装もされていてバイクで通る分には問題ありません。

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 林道を下っていくとたどり着くのがご覧のため池。結構な広さの山中の別天地です。
 山桜が一本だけ池に突き出して花を付けていました。

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 ため池は堤を境に2つに分かれています。その堤を進むとご覧の大木が倒れながらも枝を延ばしていました。
 あちこちで寄り道をしていくのでなかなか先に進みません。ここで弁当にしました。
 誰もいない山中の別天地。人は居なくても草木に鳥、おたまじゃくしや魚、春を謳歌する命にあふれています。

 愛宕谷林道を抜け亀岡に入ります。そして向かったのが桜の名所、七谷川です。
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 七谷川沿いの桜の並木道。
 川沿いにソメイヨシノを中心とした桜が植えられ絶好の花見スポットとなっています。丁度満開で平日にもかかわらず大勢の人で賑わっています。京都市内の有名観光地とは違い地元の人が大半の庶民的なお花見風景が展開されています。
 ソメイヨシノ以外の桜もいくらか植えられていますが、その木に付いている名称の名札がかなり間違っているのが気になりました。

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 花よりバナナ。

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 花より川遊び。

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 紅枝垂れも満開です。

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 親子で花見? 弁当の味も格別でしょう。

 後半に続く。