廃村八丁からは支流のスモモ谷を登っていきます(廃村八丁までの行程はこちら)。この道は品谷峠を越え佐々里に向かう峠道です。

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 スモモ谷沿いの大木。

 たどり着いた品谷峠。
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 峠から佐々里側へ下る道は歩いたことはありませんがおそらく廃道と思われます。ここからは尾根沿いに品谷山を経て佐々里峠に向かいます。ところどころにブナの大木が枝を広げる、自然林の気持ちの良い尾根道です。

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 これは風格のあるブナの大木でした。

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 標高880.7mの品谷山山頂です。展望はほとんどありません。

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 尾根道にあった枯れ木。雷にでもあったのでしょうか?

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 数は少ないですがアシウスギの巨木も見られます。

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 たどり着いた佐々里峠です。広河原から登ってきて佐々里に下り芦生、由良川本流方面に通じます。いまでは舗装された車道が通じています。道路わきには昔から存在している石室があります。ここから北に山道を進むと有名な芦生研究林に入れます。由良川の源流域に広がる原生林が京都大学の演習林として保全されています。

 ここからは広河原菅原まで下るだけですが、車道を下るのも気が進みません。山道を歩きなれている人はご存知でしょうが、舗装道を歩くのは足へのダメージがとても大きいのです。おまけに車のための道は大回りをしているので著しく遠回りです。
 昔からのオバナ谷沿いの山道を選択します。大昔歩いたときでもかなり荒れていて、不安ではありますが、ガードレールを越えて沢に下りていきます。相変わらず荒れていますがなんとか道跡は残っていて広河原まで下りつきました。

 広河原からは車道をぶらぶらと景観を楽しみながら菅原まで戻ります。

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 広河原は立派な昔からの民家が点々とありますが、茅葺を残していたのはこの一軒だけでした。

 菅原からバイクで京都に戻ります。途中、花背でカメラや三脚を立てた人が大勢います。
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 カメラの向けられた対岸を見れば、
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 花背の松上げと呼ばれるお盆の行事が行われる場所でした。杭に火が点火され、火をつけた綱を中央に立てられた松明に投げ入れます。夜の9時から始まるようでしたが、以前に見たこともあるので、この写真を撮っただけで帰路に着きました。途中、松上げ見物のための臨時バスと何台もすれ違いました。

 この時期の北山、とりわけ沢沿いの山歩きで恐れていたのがヒルです。この日も休憩のたびに注意していたのですが、その姿を見ることはありませんでした。と、油断していたら、帰って靴下を脱ぐと血がにじんでいて靴下が血で染まっていました。靴の中にいつのまにかもぐりこんで、血を吸われていたようです。気持ち悪いその姿を見ることなくすんだので、まあ良しとしましょう。

2015年8月15日歩く。