P1160728_tonemapped-002_R 高野川は大原の奥から流れてきて、京都市街地に入り、出町柳で鴨川と合流する。
 その川原で鹿が出現するようになってかなりたつ。私自身5年位前に初めて見たように記憶する。山を歩いていても明らかに鹿が増えているのを実感するようになったころだ。その後も時折目撃していた。ネットで検索してみれば高野川どころか下流の鴨川の目撃情報も多数ある。周りは市街地なので川伝いに下流まで遠征しているのだろう。
 大原まで遡らなくても宝ヶ池付近の山には昔から住み着いていたので、そこらから川に下りてくるのだろう。数も増え、山の植物を食べつくして川原の草を求めて町まで降りてくるのだろうか。人の目に慣れさえすれば、水もあり餌もあり、結構居心地がいいのかもしれない。

 ここ数日は連続して目撃している。この日も写真の個体ともう一匹、二匹で草を食んでいた。山で遭えば警戒心が強く、こんな近くに接近することは出来ないのに、川に下りてくる個体は川で近づけないのを知っているのか、いたっておおらかに人の存在を無視している。
 人との摩擦を引き起こし、邪魔者扱いされるようにならなければよいのだが。