この時期、ヤマモモ(山桃)の実が赤く熟してくる。
熟すとすぐに落果してしまうのでいつ採取しようかそわそわする。
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ヤマモモは日本や中国大陸に自生する常緑広葉樹で中国では楊梅と呼ばれる。南方系の植物で関東以南に分布する。高知県では県の花、徳島県では県の木に指定されている。
桃とつくが桃とはまったく別物。しかし、赤い小さな実は酸味があり生食されるほか、果実酒やジャムなどに利用される。樹皮はタンニンを多く含み、魚網を染める染料としたり、黄八丈などの黄色の染料としても用いるという。
マメ科の植物のように根粒を形成し、空気中の窒素を固定するため、栄養の乏しい土壌でも生育し、土壌を豊かにする肥料木としても用いられる。

京都でもよく植樹されているのをみかけます。雌雄異株であり、植栽されるのは実のならない雄株のほうが多くて残念。都市に植える木としては落果が道路を汚し嫌われるのだろう。
イチョウなどもそうだが、果実を恵ではなく、ゴミと感じる都会人の感性に辟易する。
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 ここは北大路から下がった疎水沿いの道。ヤマモモが植樹されていて結構な大きさに育っている。この木は雌株で沢山の実をつけているが、その分実は小さい。
P1160608_10_fused_R幹の様子。
P1160357_9_tonemapped_R-002今年も1kg強を収穫。、大部分は果実酒に、残りは生食しました。
ヤマモモ酒は赤ワインのような色とわずかな松脂臭がして美味。半年後が楽しみです。